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腹を括るということを抗がん剤治療中の息子を通して学ぶ

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腹を括るということを抗がん剤治療中の息子を通して学ぶ

腹を括るということを抗がん剤治療中の息子を通して学ぶ

2023/06/02

今週は精神的に試練の週でした。

 
抗がん剤治療で
1番大変なのは息子本人だから
 
私のこの試練なんて
…書いたけど
そんな事は本当に微々たるもので
 
1番辛いのはやはり本人だ。
 
 
息子の事なので
細かなとこまでは書かないが
 
アスペルガーの症状が 
今週MAXで出てしまい
病棟を移ることになった。
 
 
ほんの思い違いで
そういう症状は出てしまう。
 
まして抗がん剤治療は
その引き金になりやすいという
副作用も承知している。
 
とにかく面会に行けた時
そういう映画で見たことのある部屋に
息子は居た。
 
厳重に鍵がかかっていて
何個も扉を開けた先の部屋だった。
 
私は母だから
女性だから
感情が先に溢れてしまい
 
「こんな所に息子を置いておかない。
 今すぐ連れて帰ってやりたい。」
 
という思いが湧き起こった。
 
だけど、治療中で
医師の許可が無ければ
基本、退院は出来ない。
 
 
精神科の先生が私の氣持ちを察して
だけど病院としての責任もあるし
 
血液内科の先生と話し合う時間を
取ってくれた。
 
忙しい先生のスケジュールに
急遽、時間を取ってもらうので
 
話し合いは午後になり
数時間、空き時間が出来た。
 
息子の所に居てやりたいと
言ってみたが
それは出来ない。と…
 
でも今、思うと
この1人の空き時間があって
私は少し落ち着く事が出来た。
 
 
その時の私は
退院させてあげたい。という氣持ちが
70%くらい
 
いや、でも治療なのだから
ここに居てもらった方が安全だ。
という氣持ちが30%くらい
 
 
もうどうして良いか分からず
愛に基づいて決めようと思っても
どちらが本物の真の愛なのか
さっぱり分からなくなってしまった。
 
 
外の空氣を吸おうと
表に出て携帯を見ると
彼から着信があり
私は彼に話そうと電話をした。
 
 
私の話を聞いて彼は
「いいか?治療をしてるんだから
 病院に居なきゃダメだ。
 れいこがそんな
 可哀想なんて言ってる場合じゃないんだ。」
 
と。
 
極論だけど、彼は
もっと鋭く私に話してくれた。
極論過ぎてここには書けない。
 
 
 
もし自分が息子と同じ病気なら
私は治療は受けないだろう。
召される日まで、身体が動くまで
ジャーメインと共にお仕事をしているだろう。
 
 
だけど息子は自分で
抗がん剤治療を受けて治す。
…と決めたのだ。
 
それならやはり
治療を続けなければ。
 
もう一度
腹を括る。最後までやり抜く。
 
という事を息子に話そう。
と思ったのと同時に
 
 
あまりにも副作用が少ないことに
私も氣持ちが緩んでいたと思った。
 
あっという間に時間が経って
先生と話す時間になった。
 
先生は
数値が急激に下がっている事や
これで一時退院した場合のリスク
 
この治療は
スケジュール通り行えて初めて
この生存率が出ているということ。
 
淡々とこなしていくしかない
…と話してくれて
その言葉が私にグッと入った。
 
 
そうなんだ。
淡々と治療のスケジュールを
こなすしかない。
 
 
もちろん息子がもう治療はしない。
短命でも好きな様に生きて死ぬ。
 
と本氣で言えば
私もそちらで腹を括るだろう。
 
だけど息子は治療をして
治すことを選んでいる。  
 
私は
自分の甘さに気付き
腹を括るという本当の意味が分かった。
 
 
先生と一緒に息子のところに行き
治療を続けたい。
という本人の意志も再度確認し
 
私は
自分も甘かったこと、
生きていて欲しいということ、
 
2人でもう一度
腹を括り、淡々とこなしていこう。
 
と話した。
 
まだ少しパニックが残っていた息子だが
私の話はちゃんと聞いたが
 
ここから出してくれ。
 
と繰り返し言う息子に
私はスピリチュアルな仕事をしている身として
ありえない言葉だが
 
この部屋からは今すぐには
出られないのだから
強い薬をもらって寝ちゃいな。
 
と言った。
 
普段なら絶対に言わない言葉だし
薬はなるべく飲まない方向で。
というスタンスだから
自分でも驚いたが
 
 
彼に言われた「人を傷つけない様に。自分を傷つけない様に。守るために今は辛くてもそこに居なきゃダメだ」という言葉も私の中にグッと入った言葉だった。
 
あのまま起きていても
息子は自分を痛めつける行動を取るのが
分かっていたし
 
それをしたら
もっと拘束が強くなる事も分かっていたから。
 
私は今までの自分のパターンからは
ありえない、こんなにも冷淡な事を
息子に言ったのだ。
 
だけど命を守る為の治療を続けるという事
腹を括るという事はこういう事なのだ。
 
翌日、病院から電話が来て
久しぶりに良く眠れたと息子は言ったそうで
部屋も個室に移れたと教えてくれた。
 
もうあの部屋に居ないんだ!と分かり
本当に安心した。
 
昨日面会許可が出て
15分だけ会えたが
すっかりいつもの息子に
戻っていた。
 
1番辛い思いをしているのは息子だが
私はこの体験もさせてもらえて良かったと
ありがたいと思った。
 
自分の甘さ、命の大切さ。
この日常がどれほど素晴らしい事なのか。
 
そしてやはり彼の一言には
かなわない。
 
あんな風にブレずに生きたい。
 
とにかく
何か迷っていらっしゃる方がいたとしたら
 
腹を括る
 
という事で決まる事があると思う。
 
 
私と息子の体験を書くことで
それをタイミングで目にした方が
 
少しでもご自分の人生に
置き換えて感じて頂けたら。
 
と思い長々と書いてみました。
 
 
 


 

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